【経験が浅くても大丈夫】臨床検査技師が大規模施設へ転職するメリット5選
クリニックから総合病院、
民間病院から大学病院など大規模施設への転職となると
病床数や外来患者数、他部署のスタッフ数が文字通り桁違いです
働く環境はガラリと違ってきます
- 大きな病院で働くイメージが湧かない
- 大規模病院で働くメリット・デメリットが知りたい
- 大規模施設への転職が不安
こんなお悩みを解決します
小規模施設から大規模施設への転職でも大丈夫な理由
マニュアルが整備されている
病院の規模が大きくなるとスタッフ数も比例して大きくなります
技術や知識を保つために検査手順がマニュアル化されている施設がほとんどです
ISOを取得している施設では教育手順も細かく設定されており、
初めて担当する検査業務でも安心して進めることが出来ます
【転職するならISO認定施設がオススメ】ISO認定施設のメリット・デメリット3選! - 臨床検査技師のためのお仕事ガイドブック
※前施設で染み付いた手順や自己流の検査をしていた場合は要注意です
スタッフ数が多く、折のつかない人でも距離を置ける
人間関係が要因で転職した場合、大規模施設では部署ごとに区切られており、
さらに同部署でも10人以上で回している場合もあります
検体・生理・病理・微生物・遺伝子など部屋や階が異なる施設もありますので
折が合わない人がいてもほぼ顔を合わせる機会はないでしょう
小規模施設で得た幅広い経験や知識を深く専門的に伸ばせる
小規模施設では複数領域を1人〜少人数で対応しますが、大規模施設では1つの部署を複数人で対応します
・エコーはできるけど検体は全く分からない
・血液像は見れるけど細菌病理は未経験
こんな技師はたくさんいます
複数領域を経験していると、採血所見からエコー像を想定できたり
末梢血に細菌がいればグラム染色や培養など迅速に対応できたり
臨床に有益な情報を提供できます
大規模施設では部署間の繋がりが希薄な場合もありますので、
この辺りは小規模施設での経験が活かされてくることでしょう
大規模施設のメリット【専門的になれる】
最先端の技術を使える
最近では無料のwebセミナーがたくさんあり、最新技術については簡単に学ぶことができますが、
実際に使える施設は多くありません
最新の解析機、解析ソフトを使って検査データを出せるのが大規模施設の魅力の1つです
希少疾患を多く経験できる
数十万人に1人、発症率0.数%のごく稀な疾患でも大規模施設へ紹介されることで集まってきます
少なくとも半年に1度、専門施設ではより多い頻度で経験できるでしょう
「稀な疾患だから分からなくて当然」だったのが自分が行った検査結果で疑えるようになります
多くのモダリティや術前術後を比較でき、疾患や検査の理解が深まる
異常な細胞や腫瘍を見つけても他院紹介され、結果が分からないという悩みは多いですよね
大規模施設では何か異常所見があった場合、追加で画像検査やカテーテル検査を行うことができた検査所見を総合して比較できます
また術後検査もオーダーされますので、術前術後で検査結果を比較することでより理解が深まることでしょう
多職種合同カンファでは多方面からの意見を貰える
定期的に多職種参加できる合同カンファやCPCが開催されており治療方針の検討や、
経過を知ることができます
臨床が知りたい情報や治療に役立つ情報がわかるので、それに合わせて検査を工夫したり
臨床とのコミュニケーションを取り知識向上に繋がります
資格を取得しやすい
多くの認定資格では実務経験や症例数が必要となります
症例数を稼ぐために他施設へ研修に行く場合もありますよね
大規模施設では日常多くの症例を経験できるので、症例数に悩むことはほぼありません
次々とやってくる症例が埋もれてしまわないよう注意が必要です
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大規模施設のデメリット【プライベートが確保しにくい】
検査数が膨大
複数人で対応できるとはいえ、外来追加や急変対応も多く繁忙です
週数回は残業しなければならない日もあるでしょう
部署によっては休日出勤もあるようです
他領域の経験が積みにくい
良く言えば「専門的」となりますが、他の領域をほぼ触らなくなります
当直帯でも鏡検することはなく機械にかけるのみなんてこともあります
役職や技師会活動などの学術関係の仕事が回ってきやすい
症例数が多かったり最新技術を使っていたりすると、
何かと勉強会の講師や技師会班長を依頼される機会も増えてきます
発表や講演が苦手ならば断れば良いのですが、
周辺施設と繋がるきっかけにもなりますので多少時間を投下しても引き受けてみるのもアリでしょう
まとめ
大規模施設へ転職するメリット・デメリットを紹介しました
より専門的に学びたい、活躍したい方はメリットが大きいでしょう
デメリットも自分の許容範囲か確認しておくことも忘れずに検討しましょう